伝えるために

男女間ではよく、気持ちのすれ違いが起こります。「察してくれない」とか、「言わなくてもわかるはず」という言葉をよく聞くように、なぜだか相手が自分のことを分かってくれる事を前提にしている人が多いようですね。

ですが、あなたの幸せはあなたにしか分かりません。あなたが感じている幸せを、全く同じように感じられる人もいません。ですから、あなたが幸せなことを表現したり、他人に伝える必要があるのです。

あなたが何を求めているか、どうしてほしいのかも他人にはわかりません。だとすれば、それを伝えていく必要があるのですが、あなたは何に対して「幸せだなあ」と感じるのしょうか?すぐに答えは出てきますか?考えたことはありますか?

幸せだと思うことを自分自身が理解せず説明もできない状況で、相手に「察して与えて!」というのはおかしな話ですよね。「じゃあどうしたらあなたは幸せなの?」と聞かれても答えがないわけです。そこで、相手が思う幸せをあなたに渡そうとしても、それはあなたの思う幸せとは違うので「それじゃない!」と否定をするのです。相手はあなたを幸せにしたいだけなのに。

このすれ違いをなくすためには、まず先ほどの問いかけをして自分のことを知ることです。「何に対して幸せを感じるのか」はもちろん、悲しいこと、楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、あなたがどんな時にどんな感情を感じているのか、日常的に注目してあげてください。

そしてそれを伝えていきましょう。「私はこれに幸せを感じる」と。大げさに表現をする必要はないので、気持ちを伝えるということを日頃から意識してくださいね。

人に伝えるためにも、まず自分のことを知っていってくださいね。