努力の方向性

努力を苦しいものやツライもの、我慢したり頑張ったりするものと思っていませんか?私も過去に強くそう思っていたので、同じ考えの方が多くいるかもしれません。

本来、努力をしている最中には「私は努力をしている」という認識がないものです。例えば自分が楽しいと思うことや向いているもの、好きなものに一生懸命になっている時には、努力をしているという意識にはならないと思いませんか?あとになって、走ってきた道を振り返ってみた時に「あぁ、努力をしていたんだな」と気づくか、他人に「努力しているね」と言われて「そんなつもりはないけれど、周りから見たらそう思えるのかな」と思えるくらいがちょうど良い力加減ではないかなと思います。

もし今あなたが「私は努力をしている!」と思ってしまっているのであれば、それはちょっと方向性が違っているかもしれないので、再確認をしてみましょう。

努力のあり方としては、ポジティブな気持ちが向かった先にあると良いですね。これは自分が好きだからとか、やりたいからという前向きな力がかかっているものです。「子供が好きだから、結婚をして笑顔の多い幸せな家庭を築きたい」とか「一人も楽しいけれど、結婚をしてパートナーと一緒だからこそ楽しめる時間を大切にしたい」というのは良いイメージですね。

一方、考え直さなければならない努力は、不安を原動力にしてしまっています。「結婚をしないと周りの目が気になる」とか「結婚できていない自分では一人前だと認めてもらえない」などのネガティブなイメージは、努力をしてもマイナスな作用をしがちです。きっかけとしては決して悪いわけではないですし、行動に移されていることは素晴らしいことなのですが、この場合は自分がどうありたいかや願望の形を知るために使った方が、より良い未来を創造できます。

努力は必ずしも報われません。裏切ります。「これだけやったんだから何かしら良い事があるだろう」という期待が含まれていたらなおさらです。
そうではなく、自分がやりたいことや幸せを感じる方向に意識を向けて、とりあえず結果はどうあれ動いてみるというのをしてみてください。そして楽しみを見つけてみてください。努力をしている意識がなく、ただ楽しくてやっている時には、報われるとか報われないとかの損得勘定がありませんし、こういう時は失敗を失敗とも思わないでしょう。

結果的に、それは「成功」というものに一番近い存在です。

もし今努力をしている意識があったら、不安を避けるためではなく、幸せな未来のためにしてみてくださいね。方向性を変えるだけで、現実が変わってきますよ。